かたなし

かたなし
I
かたなし【形無し】
(1)容貌がみにくい。

「形姿(カオ)~・し/日本書紀(景行訓)」

(2)形跡が残っていない。

「大垣はさねばかりこそ残りけれ~・しとても家はあらじな/続詞花集」

II
かたなし【形無し】
(1)本来の価値が損なわれ, 何の役目もしなくなる・こと(さま)。 台無し。

「今までの努力が~だ」

(2)体面が損なわれ, みじめなありさまになる・こと(さま)。 面目まるつぶれ。

「ああ見事にふられては二枚目も~だ」

(3)元の姿・形が損なわれてしまうこと。

「ひだの~になりたるを/書生気質(逍遥)」

形無し(形ク)
III
かたなし【結政】
〔動詞「かたぬ」の連用形に「なす」の付いた「かたねなす」の転である「かたなす(=集メテヒトマトメニスル)」の連用形から〕
(1)奈良・平安時代, 太政官庁や外記庁(ゲキノチヨウ)で, 政務に関する書類を一つに束ねておいたものを, 政務を行う前に開いて読み上げた儀式。
(2)「結政所(カタナシドコロ)」の略。

Japanese explanatory dictionaries. 2013.

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